フルトヴェングラー&BPO/ヴィースバーデン・コンサート 1949年6月10日ライヴ ヘッセン放送録音(UHQCD2枚組1枚価格)
1949年のヴィスバーデン・コンサートは特にブラ4が超名演として知られます。数種のフルトヴェングラーのブラ4の中でもこの第1楽章冒頭の遅さは異例であり、個性的です。第二楽章の慟哭も巨匠ならでは。フィナーレにおけるトロンボーンの意識的な強調にはのけぞるばかり。モーツァルトも悲劇的芸術家フルトヴェングラーの真骨頂であり、聴き手に恐怖が迫る瞬間があります。モーツァルトは若干籠りますが当時としては高音質で秋の夜長に悲劇的な音楽に身を浸すには十分と申せましょう…