「原作へのリスペクトを感じる」舞台『千と千尋の神隠し』上演中

舞台版『千と千尋の神隠し』が帝国劇場で上演中だ。原作は、言わずと知れた宮崎駿監督によるアニメーション映画の最高傑作で、『レ・ミゼラブル』の世界初演の潤色・演出を担うなどしてきたジョン・ケアードが翻案と演出を手掛け、今回が世界初演となる。開幕直後の3月3日(木)、千尋役の橋本環奈、上白石萌音、湯婆婆/銭婆役の夏木マリ、朴路美(いずれもWキャスト)らが開幕にあたっての思いを語った。会見時、一足先に初日を迎えた橋本は「無事に幕をあげることができたので、最 …

純愛×ファンタジー×喜劇、三島由紀夫の見た「夢」とは

三島由紀夫作『薔薇と海賊』が2022年3月4日(金)東京芸術劇場シアターウエストにて開幕した。美しい言葉の応酬と台詞量に、気づけば夢のような世界へと引き込まれているあっという間の3時間だ(休憩2回含)。童話作家・楓阿里子(霧矢大夢)は、娘の千恵子(田村芽実)に自分の童話の登場人物であるニッケル姫の扮装をさせて暮らしていた。ある日、楓家に、自分をその童話の登場人物であるユーカリ少年だと思い込む青年・帝一(多和田任益)が、後見人の額間(大石継太)に連れら…

ピアフとして歌い生きる、大竹しのぶ“魂の舞台”

フランスを代表する世界的なシャンソン歌手エディット・ピアフ。彼女の人生を、その名曲の数々と共に描く『ピアフ』は、2011年に栗山民也演出のもと、大竹しのぶが初めて演じて以来、「ピアフが大竹しのぶに舞い降りた!」と多くの称賛を受け、上演を重ねてきた。2016年には第67回紅白歌合戦で「愛の讃歌」を熱唱。2018年にはピアフ楽曲をCD化した『SHINOBU avec PIAF』をリリースするなど、公演ごとに自身が演じる“ピアフ”像を深化させている大竹しの…

「新しい私をお見せしたい」珠城りょう、1stコンサートへの意気込み

昨年8月に宝塚歌劇団を退団した元月組トップスターの珠城りょうが、1stコンサート『CUORE(クオーレ)』を開催する。「在団中含め、初めてのコンサートです。コンセプトは“新しい世界に飛び出す”。新しい球城りょうをお見せしたい」と意気込む珠城に話を訊いた。早くから注目を集め、近年では珍しい入団9年目という速さでトップ就任した珠城。人柄がにじむ温もりある舞台姿、ダイナミックなパフォーマンスに人気が高く、記憶に残る舞台を数々送り出してきた。「私はすべての表…

瀬戸かずや「今しかできない表現を」 退団後初のコンサート『The ALSTROEMERIA』開催へ

宝塚歌劇団花組で男役スターとして活躍し、昨年7月に退団した瀬戸かずや。18年過ごした宝塚から新しい世界へ一歩踏み出した瀬戸によるファーストコンサート『The ALSTROEMERIA-アルストロメリア-』が2022年4月29日(祝・金)から東京・サンシャイン劇場、5月6日(金)から大阪・梅田芸術劇場シアター・ドラマシティで開催される。コンサートの開催にあたり、瀬戸は「宝塚の男役としてこれまで歩んできたものがありつつ、卒業をして、これから自分がどんな風…

「原作へのリスペクトを感じる」舞台『千と千尋の神隠し』上演中

舞台版『千と千尋の神隠し』が帝国劇場で上演中だ。原作は、言わずと知れた宮崎駿監督によるアニメーション映画の最高傑作で、『レ・ミゼラブル』の世界初演の潤色・演出を担うなどしてきたジョン・ケアードが翻案と演出を手掛け、今回が世界初演となる。開幕直後の3月3日(木)、千尋役の橋本環奈、上白石萌音、湯婆婆/銭婆役の夏木マリ、朴路美(いずれもWキャスト)らが開幕にあたっての思いを語った。会見時、一足先に初日を迎えた橋本は「無事に幕をあげることができたので、最 …

女優だけの「ハンサムライブ」 HANDSOME W LIVE 稽古場レポート

3月8日(火)の国際女性デーに開催される、「AMUSE PRESENTS SUPER HANDSOME W LIVE」。宝塚歌劇団退団後も広く活躍する柚希礼音、愛希れいか、ミュージカル女優として躍進を続けるソニン、映像の演技力も評価されている村川絵梨、清水くるみ。モデルだけならず女優としても活躍の場を広げる石田二コル、三吉彩花。ドラマ、映画の出演で注目を集める恒松祐里、堀田真由といった、「ハンサム」なアミューズ所属女性アーティストが勢ぞろいする本公演…

三月のパンタシア、4thアルバム『邂逅少女』をリリース&初の東阪ツアー開催!

青春期の甘く切ない気持ちと憂鬱さを鮮明に描いてきた三月のパンタシア。4枚目となるフルアルバム『邂逅少女』(かいこうしょうじょ)が、3月9日(水)にリリースされる。作家陣に、の子(神聖かまってちゃん)や山内総一郎・金澤ダイスケ(フジファブリック)、新進気鋭のボカロP、水野あつや遼遼などが参加。新たな“出会い”を経て様々な彩度のブルーポップが誕生した。三月のパンタシア チケット情報また、THE FIRST TAKEへの出演も決定!3月4日(金)22:00…

新国立劇場が今秋からの新シーズン演目発表

10月に開幕する2022/2023シーズンで開場25周年を迎える新国立劇場。新シーズンの上演ラインナップが発表され、オペラ芸術監督の大野和士が出席して会見が行なわれた。オペラ公演は全10演目で、そのうち次の3本が新制作。●ヘンデル《ジュリオ・チェーザレ》(10月)リナルド・アレッサンドリーニ指揮/ロラン・ペリー演出●ムソルグスキー《ボリス・ゴドゥノフ》(11月)大野和士指揮/マリウシュ・トレリンスキ演出●ヴェルディ《リゴレット》(2023年5~6月)…

“曖昧な裏切り”をテーマにした三浦大輔作品を再演

2010年に三浦大輔が書き下ろし、自ら演出も手がけた『裏切りの街』を12年ぶりに再演。そこで三浦と、主人公・菅原裕一の恋人・鈴木里美役の萩原みのりに話を訊いた。「人が人を裏切る瞬間、しかもその曖昧さを作品にしたいと思ったんです」と三浦が語るように、この物語はフリーターの裕一と主婦の橋本智子が、何となく不倫を始めるところから動き出す。稽古はまだまだ序盤。だがすでにふたりとも「難しい」と声を合わせ、三浦は「単純に前回よりも劇場が大きくなるので、曖昧さにフ…